ohanagardenの日記

ライター見習いの蔦といいます。たまに雑誌に掲載させてもらったりしております。このブログは実話を元にしたフィクションでお送りします。

お題「今日の出来事」

生まれて初めて飛行機に乗った日はあいにくの雨模様だった。空からの景色はどんなものか楽しみにしていたのに、これじゃあ何も見れないよって、ぐずった記憶がある。

気分が下がったまま 飛行機に乗り いざフライト!テンションは低めだったけど 飛行機が地上から飛び立つあの瞬間  体がフワッと浮かぶような感覚は、たまらなく気持ちがよくて、それだけで気分が盛り上がった。

雲の上は、地上から見上げたねずみ色の空とはうって変わって 晴天だった。小さな窓を覗けば機体の腹につきそうなくらい雲が近くにあって、モコモコの表面に長い翼の影を落としていた。

青々とした空と厚い雲の間を飛行機は飛んで行く。まるで雲の国の道路を通ってるみたいに。

 

今日も私は空を仰いだ。太陽が眩しくて目を細めたら、ひつじ雲の間から飛行機が現れた。

あの時に見た感動を 別の誰かが体験しているのだろうか。

 

モデル 隣の席の女の子